FC2ブログ

アーティスト・トーク「Perfume inspired by ライゾマティクス」10/19 第二部

出演:田中裕介、三田真一、TAKCOM、真鍋大度

第二部はSpring of LifeとSpending all my timeでPVの監督をした田中裕介さん、Spring of LifeのLED衣装やカンヌやPerfume World Tour 2ndのプロジェクションマッピング衣装を制作した三田真一さん、JPNツアーやPWT2ndのプロジェクションマッピング映像を担当したTAKCOMさん、それと第一部に続き真鍋大度さんの出演でした。

このメンバーの組み合わせの始まりは、2010年のPerfumeライブ@東京ドームだったそうです。

まずは出演者の自己紹介から。

田中裕介さん



Perfumeのチョコレイト・ディスコのピアノアレンジ曲を使用したTOYOTAのAQUA。



最新のPVとしてTEI TOWAさんのRADIO。



PerfumeのSpending all my timeについては、Spending all my timeという言葉のせつない響きを表現したくて、3人しかいない世界、超能力養成所のような設定にしたとコメントしていました。



サカナクションの『バッハの旋律を夜に聴いたせいです』についても、山口一郎さんが分身とダンスするのも、『バッハの旋律を夜に聴いたせい』というタイトルそのままを理由になるようにPVを作成したそうです。


三田真一さん

雑誌では洋服をツールとして表現をしている。

アートワークとしては、NIKEのスニーカーを使ったアンモナイトであったり、スニーカーをひもだけでつなぎ合わせて作った鎧。
http://www.shinichi-miter.com/projects/

これらは、三田真一さん、ステインアーティストの土屋秋恆さん、デザイナーのスズキタカユキさんによるユニット「TENKI」として制作した。

基本的には人に衣装を着せて表現をすることを業としている。


TAKCOMさん

ニッチな映像表現をしている。

最近のアートワークは、東京の街をミニチュアで作ったジオラマにプロジェクションマッピングをする「TOKYO CITY SYMPHONY」。
http://tokyocitysymphony.com/sp/

TOKYO CITY SYMPHONYに対する真鍋さんのコメントとして、2台のカメラを使った3次元的なカメラワークが珍しいというものがありました。

プロジェクションマッピングは、投影されたものを正面から見るのが通常だからですね。



Nosaj Thingの「Eclipse/Blue」でモーショングラフィックにアニメーションを組み合わせた。

この公開されたものは一発撮りだったもので、お蔵入りしたバージョンを見せてくれました。

2012年11月ごろMIKIKO先生に「Perfumeでもやりたい!」と言われて、カンヌやPWT2ndに至ったそうです。


以上が御三方の自己紹介で、以降トークの内容です。


Spring of Lifeについて。

田中さんが絵コンテを見せてくれました。

基本的には、田中さんは頭の中で映像イメージを作るので、絵コンテを起こすのは逆に珍しいとか。

絵コンテのPerfumeの顔がみんな同じことでみんな笑いあっていました。

SoLのストーリーがそのまま分かるほど絵コンテの量は多く、10ページ以上に及んだそう。

PVの最後で、あ~ちゃんの背中のコンセントを抜いたのはのっちでしたが、絵コンテではあ~ちゃんが自分で抜いていました。

田中さんはPerfumeがUNIVERSAL MUSICに移籍して始めてのリリース曲のPV監督を担当しましたが、その時に感じたことは?という話について、田中さんのコメント。

「初めてだからこそこれまでの流れを無視できる。

Perfumeが持つ近未来感、テクノロジー感はライブでは表現できていたけど、PVではしばらく見てないなと思った。

再確認の意味でSoLのPVではアンドロイドの役をやってもらった。」

三田さんのコメント。

「東京ドームでも光る衣装はやったけど、衣装が光を発するというものをやりたかった。

このタイミングならこの意見も押し通せると思った。

ただし制約はあった。

明るいところで光らせる。

Perfumeは見えないといけない。

PVなので、背景が明るい中で見えること必須。

あとハード的な課題もあった。

LEDの熱。

これは石橋さんや柳澤さんたちのチームががんばってくれた。

レトロフューチャー感も出したかった。

あえて配線はきれいに見せないようにした。

LEDテープも等間隔にならないようにした。

おかげで飽きないシルエットになったと思う。

ライトが付いているときと付いていないときで見せ方を変えた。

その時のライゾマならもっと高度に作れたはずだけど、あくまで温かみを表に出したかった。

『サイバーは踏み外すとださくなる』って、さっきもコメントがありましたね。

背景も含めてギーク感を出した。

服の色は実は白じゃなくて、透明なんです。

クラゲをイメージしている。

自然にあるものを取り込んだ。

光だけで感情を表現しようとした。

透明な服という感じを出すことで、光が服になっているという印象を受けてもらえたでしょうか。」

途中、畠中さんのコメントを挟み、

「SoLのPV、VMAJのライブ、紅白歌合戦と3種類のコンパクト化は演出ですか?」

三田さんが続けます。

「電源コードがついているのはウェルカムだった。

PVを映像にしてしまうと後でも光らせられる。

あえてデバイス感を出すことで、実際に衣装が光っていることを分かってほしかった。

裏側を見せることも流行っていたし。

あと、光らせたら女の子っぽいものとして、爪を光らせるのは柳澤さんの案でした。

SoLの世界観として、アンドロイドのPerfumeを第三者が必要だった。

最初はおたく少年がPerfumeを管理しているという案があった。

ライゾマにはロボットアームがあったので、最終的には機械がPerfumeを管理しているという風に変えた。」

(おたく少年の案は「未来のミュージアム」に引き継がれたのでしょうね)


紅白歌合戦のPerfumeのダンスに連動した床と背面ディスプレイ演出はTAKCOMさんの作品でした。

TAKCOMさんのコメント。

「映像は振りを見て作っている。

歌詞のキーフレームを元に映像を決めている。

この時の3人の3Dスキャンはkinectを使ったものだった。

田中さんの世界観を壊さないように映像を考えた。」

ここで真鍋さんがMIKIKO先生からの演出指示ムービーを見せてくれました。

踊るのはもちろんPerfume。

レッスン着の3人でしたが、大人の事情により映像は3人の姿はほとんど見えませんでした。

指示書には

「ここでTAKCOMワールド!」

とか、『TAKCOMワールド』というワードを多用していました。

TAKCOMワールドというのは、JPNツアーのプロジェクションマッピングでも見られるような、和の色を取り込んだ三角形や円形を組み合わせた映像演出のことなんでしょうね。


次は三田さんのコメントだったかな?

「SoLの衣装が3種類あることの意図としては、PVのためとライブのため。

あれ以上光るものがなかった。

紅白では他のアーティストもいるから準備も難しい。

3人が着ることで進化してきた。

回を重ねるごとにバックアップシステムを強化した。

デバイスも小型化してきた。

背面や回路基板のPerfumeのロゴはライゾマチームの遊び心です(笑)」


続いてSpending all my timeのプロジェクションマッピングについて。

誰の発言かは忘れてしまったのでコメントの内容だけ。

「Samtはプロジェクションマッピングの導入で完全に別物になった。

カンヌの演出が決まったのは、ライブの1週間前だった。

これもビデオでMIKIKOさんの指示があった。

Perfume本人が来ていなくても衣装やマッピングの検証をした。

モーターの動きや映像の合わせ。

Perfumeとの合わせは1回だけだった。」


以下はTAKCOMさんのコメントです。

「あの映像はいくつもレイヤー分けしている。

最初は衣装にオレンジ色が付いていたけど直前でなくなった(笑)

直前の変更はよくあること。」


三田さんのコメント。

「衣装は反射材と普通の生地の2種類を組み合わせた。

ドレスメーカーの桜井利彦さん、石橋さん、柳澤さんに協力してもらった。

折りたたみ機構は戻るところが難しかった。

あまり細かくなると強度や映り方に問題が出てくる。

カンヌの4日前まで決まらなかった。」

ここで、「三田さん、攻めてましたねー(笑)」とTAKCOMさんのコメント。

「あくまでも日本的なシルエットを作ろうと思った。

折り紙を使って色々試作した。

パーツをたくさん作ったことでいろんなバリエーションができた。」

試作品の写真をいっぱい見せてくれました。


真鍋さんのコメント。

「全身にプロジェクションマッピングするのは大胆だと思った。

2年前なら間違いなくNGだった。

何より本人が見えないし、普通ならまぶしくてその後ダンスできない。

elevenplayの時もまぶしさが問題になっていた。


elevenplay dance performance scene 2 at YCAM

YCAMのelevenplayのライブでNosaj Thingから進化したところは再起性反射材を使ったこと。

画像解析だけだと難しかった。

TAKCOMさんが映像演出だったから表現したいことが伝わってきた。

elevenplayのSonarSound Tokyo Festivalがカンヌ前のテストだった。


elevenplay dance performance for SonarSound Tokyo Festival 2013

カンヌは急に決まったことだった。」


これについてTAKCOMさんのコメント。

「eleveplayの時はアニメーションの一番おいしいところが見えてなかった。

ポジション取りは重要。

映像がほとんど重なっていなかった。

Perfume World Tour 2ndで完成させることができた。」


以降は話題がこんがらがっています(笑)

真鍋「(ICCでのライゾマ展は)三田さんには展示の仕方も助けてもらった。」

田中「カンヌは中継で見ていた。

苦労話は聞いていた。

それを見て取れたのが良かった。」

TAKCOM「自分はカンヌのライブを見れてないのに、知り合いはみんなカンヌで見ていた。

感想があちこちから聞こえてきて、これにはむかつきましたね(笑)」


Perfumeの独自性について各アーティストさんのコメント。

田中「魅力が多岐に渡り、それぞれが独立している。

SoLはPerfumeの概念が確立していたからできた。

氷結のCMでも監督したけど、その時のナレーションに驚いた。

3人にセリフを同時に言ってもらったら時、

『今少しずれてましたね』と伝えたら、

『3人が同時にしゃべると誰の声か分からなくなるからずらしました。』

という答えで、本当に絶妙すぎだった。

Perfumeの特徴は『かわいいこと』『スタイルが良いこと』『パフォーマンスがかっこいいこと』など素晴らしいこと多くて、映像を作る時にどれを押し出すか迷う。」


三田「スタイルやイメージを常に崩さない。

目的の達成意識がすごく高い。

『今回は振りは激しくない』と言われたことがあって、これまでの二倍ぐらい激しいかったりとか(笑)」


TAKCOM「SFが現実になっている。

そういう映像を作っても受け入れてもらえる。」


真鍋「Perfumeだからこういった面子が集まる。

そこが一番の魅力なんじゃないかと思う。

このつながりでまた新しいプロジェクトを作っていきたい。」


以上長くなりましたが、トークの間iPhoneでメモに残したものを文章に起こして、その時流していた映像をYouTubeから探してきて一緒にレポにしてみました。

ライゾマ展は4回とアーティストトークは全3回参加しましたが、何回行っても非常に楽しみなイベントでした。

すごいアーティストたちに囲まれ、ますますPerfumeの活動も楽しみなものになっていきますね♪


第一部の様子はこちら。
http://hamauna317d.blog46.fc2.com/blog-entry-762.html
スポンサーサイト

東京都立現代美術館 うさぎスマッシュ展



こちらもRhizomatiksが作品を出展しているということで行ってきました。

うさぎスマッシュ展
http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/148/

展示物に一貫しているのは、世界中で起きていることをビジュアライズしたものを作品にしていると感じました。

美術館にしては珍しく、館内はフラッシュと動画撮影が禁止だけど写真撮影はOKということで、気になった作品をいくつか紹介します。







まずはRhizomatiks「traders」。

株式取引をビジュアライズしたものです。

これは主に比嘉了さんが作ったものですね。

取引が活発だと画面に取引銘柄がいっぱい表示されます。

銘柄の表示と共にブーンブーンという重低音が効いた音が出ていて、展示ブースの外からでも聞こえるのでめちゃくちゃ惹かれます。

音と映像の組み合わせが得意なRhizomatiksらしいかっこいい作品でした。


地球上で起きていることを巨大な地球儀に投影した「触れる地球」というものもありました。

直径1m以上ある球体の内側から投影していて、スマートフォンと同じようにスワイプすると地球儀が回るというのが不思議でした。

選べる項目としては、海流の流れであったり、世界中のツイート件数であったり、世界中の災害情報であったり。

災害の項目を選ぶと、日本の太平洋側から大量に何かが噴き出しているのが印象的でした。

やはり、放射能物質ですかね…。


あと、スプツニ子!さんの「月への女の子らしい第一歩」。

ストーリー性のあるミュージックビデオがモニタに映し出され、展示ブースには月面着陸をイメージしたジオラマと宇宙船コックピットがありました。

これは面白かったです。


今後もメディアアートの一分野として、こういったビジュアライズした作品が増えてきそうで楽しみです。

メロディステップ



メロディステップは銀座ソニービルの地上1階と地下1階をつなぐ階段で、上り下りすると階段の端にあるライトが点灯し、音が鳴るというものです。

ライゾマ展のアーティストトークで真鍋大度さんが紹介していたので行ってみました。



意外と人通りは少なく、自由に作品を楽しむことができました。



いくつか裏技があるということで。

最上段か最下段を30回連続で踏むとアルペジオモードになるのですが、これがまた賑やかでしたw

フィボナッチ数列(1, 1, 2, 3, 5…)でステップを踏むというのもあるみたいですが、なんかうまくいきませんでした(´・ω・`)

こんな日常的なところでRhizomatiksの作品を体験できるのが感動でした。

第2回 Perfumeダンスコンテスト ~魅せよ、LEVEL3~」





現地にて応援してきました。

席は審査員席の斜め後ろ!

審査員のPerfume3人、MIKIKO先生、関さんの後ろ姿を公演中ずっと見ることができました。

もちろんダンスコンテストのファイナリストのパフォーマンス中はダンスに集中してました。


私が持った感想を。

ほとんど3人が述べていたコメントと同じ感覚で見てました。

特別賞を受賞したprofumoさんのパフォーマンス時には完全に涙腺が緩んでいました。

多くの出場者が「のっちを憑依させて…」というコメントがありましたが、この子にはあ~ちゃんが憑依していたと感じたのです。

それほどダンスから伝わってくる気迫というかパッションがありました。

当初は設定されてなかった特別賞ですが、本当にこの子には形に残るものが与えられて良かったなーって思いました。


さすがだったのはperfumenさん。

他の出場者もすごくクオリティが高かったですが、これ以上ないほどに完璧でした。

Perfumeがコメントしていたように、あえて無機質に踊る、というところを意識して踊っていることが感じ取れました。

決勝戦ということで気合が入りやすいところを、男性らしさを消すように抑えて踊っていたのがすごいと思いました。


創部門のグランプリのpinkchildの時もヤヴァかったです…

ものすごくダンス技術が高くて、アクロバティックで、体操競技の床運動を見ているような感覚におちいりました。

同じく団体で出場していたDahliaも気になりました。

きゃりーのバックダンサーをしている人の教室の生徒ということで、やはりというか、唯一顔に表情を作ってたし、ダンスの特徴もそれらしいところが見れて楽しかったです。


そして、クリエイト賞のゆきじさん。

アイデアがさすがでした!

それでいてダンスが破綻していなくて、Perfumeと同じ振りのところも人形と一緒にそろっていたし。

最後の出場者整列では、

「車庫入れみたい!(笑)」

と、あ~ちゃんに突っ込まれたように、笑いもさらっていきました。

素晴らしいエンターティナーですね。


インターナショナル部門も納得の2組でした。

今回は来日できずに動画だけだったSexy Mafiaの日本のものではない海外特有のリズム感と動きが見て取れました。

台湾のPerfume Promotion Teamさんも何か賞があれば良かったんですけどね。


審査員も審査が難航したというように、どのチームも本当に素晴らしいパフォーマンスでした。

ダンスコンテストの会場に入場するまで、「ワクワクが行方不明」な感じで参加してしまいましたが、会場でパフォーマンスが見れて良かったです!


コンテストの後はUst配信が終了しましたが、2曲のライブがありました。

Spending all my time(Album-mix)
チョコレイト・ディスコ(2012-Mix)

SamtはPWT2ndの衣装を使ったプロジェクションマッピングでした。

曲がAlbum-mixでの披露は初めてになるでしょうか?

チョコレイト・ディスコでは、ダンスコンテストの応援者らしくみんなで振りコピ。

あんなに振りコピが揃っているのは初めて見ました。

2曲だけなのに汗だくになってしまいましたw


エンドロールではコンテストに参加した全チームの名前が流れ、大きな拍手で公演を閉じました。

楽しかったです♪

アーティスト・トーク「Perfume inspired by ライゾマティクス」10/19 第一部

出演:石橋素、柳澤知明、齋藤精一、比嘉了、真鍋大度

午前7:40にICCに到着したのに、



2番目でした…。

1回も1番が取れず(´・ω・`)





14時、開演前の様子。

拍手でライゾマメンバーが迎えられ、アーティストトークのスタートです。

第一部はライゾマティクスの成り立ちと、ライゾマティクスを構成するメンバーとICCとの関係について、Perfumeと絡むようになるまでのお話が中心でした。

私は2010年のPerfumeライブ@東京ドームでRhizomatiksが絡むという情報を得た時からRhizomatiksおよびメディアアートというものに興味を持ち始めたので、今回のトークは本当に興味深いものでした。


以下はトークの内容をメモ書きの通りに並べました。

まとまりがなく申し訳なし(^^;)


1999年に建築工学を専攻していた齋藤精一さんがアルバイトとしてICCの展示作品「THE ARK」に関わったのが、斎藤さんにとってメディアアートに携わるきっかけだったそうです。

THE ARK
http://www.ntticc.or.jp/pastactivity/exhibition?name=THE%20ARK&lang=jp

同じ年に石橋素さんが「G-Display」という作品をICCに出展。

G-Display
http://www.ntticc.or.jp/Archive/1999/Future_design/Works/iamas_j.html

加速度センサが登場したばかりで、液晶ディスプレイに加速度センサを組み込んで、ディスプレイの傾き加減により画面の表示を変えたりゲームをしたりできるという画期的な作品だったそうです。

次の年に任天堂から同様に加速度センサを使った「コロコロカービィ」が発売されましたが、先に加速度センサを使った作品を出展していながら技術権利(特許など)を持っていなかったので、何の利益も得られなかったことは今となっては笑い話だそうです。

同じ時期に発表された「Ping Pong Plus」というMIT Media Labの教授、石井裕さんのプロジェクトについても紹介されていました。



卓球台に上からプロジェクターで映像を投影し、玉の動きと同期して波紋を描いたり、玉の着地点にペイントしたり作品です。

プロジェクションマッピングの初期であり、アートと体験を結びつけた作品の先駆けとして紹介されていました。


2000年にはマルチメディア・アート・パフォーマンス・グループとして知られる『Dumb Type』の池田亮司さんに影響を受けた当時ヒップホップDJを目指していた(?)真鍋大度さんが澤井妙治や城一裕と共にICCの無響室で着たり座ったりできるスピーカーを出展。

昔から体の動きを音に変えたり、音で筋肉を動かしたりする作品を創作していたんですね。

ライゾマメンバーがどうやって繋がっていったかは失念してしまいましたが、真鍋さんと石橋さんは国際情報科学芸術アカデミーの同窓生だったり、こういったICCの展示会を通じて知り合ったのだと思いました。


2003年にはニューヨークのD.U.M.B.O. Arts Festivalにて光る風船にスピーカを組み込んだインタラクティブアートを出展。



同時期、ルイヴィトンのレセプションパーティにてプロジェクションマッピングを使った作品を石橋さんが出展。

壁に投影され、頭上から降ってくるルイヴィトンのモノグラムと影が重なると、モノグラムが大きくなったり別の図形に変わったりするインスタレーションです。
http://www.motoi.ws/2004/09/louis-vuitton-kobe-opening-party/


このころにRhizomatiksという言葉が生まれたそうです。

Rhizome(根)に、~学を意味するticsを合わせた造語ということですが、Rhizomaticsではすでにドメインが取られていたということで、cをkに変えたRhizomatiksになったそうです。


2006年には斉藤精一さん、戸川憲一さん、堀井哲史さん、真鍋大度さんによって構成されるTurbotribeという空間演出・パフォーマンス集団として川口隆夫さんと共にTABLEMINDというステージを開催。
http://old.realtokyo.co.jp/event_cgi/ev_view.cgi?3,1544,01

制作に石橋さんも協力。

この時にはほぼRhizomatiksのメンバー構成が出来上がっていますね。

筋電センサを使って体の動きを音に変換させる演出だったそうです。

この年のICCキッズ・プログラムにてRFIDライトシーケンサーを石橋さん、真鍋さんが出展。

RFID(無線ICタグみたいなもの)を内蔵したカードの組み合わせによって、階段に組み込まれたLEDの光や音をコントロールする作品です。



さらに、比嘉了さんは卒業制作としてVP3Lという、リアルタイム音響プログラミング言語の作品を出展したそうです。
http://www.ntticc.or.jp/Archive/2006/Openspace/art_technology/emergencies_j.html#e002

このときに真鍋さんや石橋さんと出会い、openFrameworksなどを使わず自力でコーディングして作品を創作した比嘉さんのことを「すごいやつが出てきたな」と思ったとか。

比嘉さんの作品は視覚的にも近未来的で本当にかっこいいですね。


Rhizomatiksは2006年に創設されているので、以降はRhizomatiksとしての活動の話になります。

初期の活動としては主にWeb制作やショールームのインスタレーションだったそうです。

ここで紹介していたのが、銀座ソニービルのメロディステップ(ドレミ階段)と光る床のSONIC FLOOR。





メロディステップには隠し裏技があって、最上段か最下段を30回連続で踏むとアルペジオモードになるとか、フィボナッチ数列で踏むと何か起きるそうです。

こういう遊び心って好きです。

メロディステップは近いうちに試しに行ってみたいと思います。


2008年に柳澤知明さんらが自主プロジェクトを実現するために、研究・制作スペースとして4nchor5 la6を設立。

アート作品から仕事に結びつける方法を模索していたんですね。

このころに関和亮さんと知り合い、ライブでお客さんが演出の一部になるような何かを求めていたそうです。

今でこそ会場演出として無線で光の色を制御するペンライトも流行っていますが、この時考えていたのは、お客さんが着たTシャツなどの衣類にレーザー光を当てるとその部分が文字や絵柄などに変化するというもので、ライブの後にも形に残るものを作りたかったそうです。

さすがに客席にレーザー光を当てることは安全上問題があるので、このTシャツの件は実現していないそうです。

去年のメディア芸術祭でスタッフ着ていたレーザー光を当てると輝跡が残るTシャツはRhizomatiksが制作してので、これに近い発想なんですね。
https://twitter.com/TokyoArtBeat_JP/status/171947734943793152


年は前後しますが、2007年に再びDumb Type×Rhizomatiksのタッグで「true」というダンスパフォーマンス作品を制作。



ここでも筋電センサを使った音の演出や電磁石を使った怪奇現象的な演出を手がけたそうです。


2009年にPerfume Global Siteの元になったとも言える「pa++ern」というWebサイトを制作。
http://www.rzm-dev.com/pattern/main.html

Twitterからプログラムを投稿してTシャツに刺繍を入れるというものです。

Perfume Global Siteでは#Perfume_umのハッシュタグをつけて投稿すると、Perfume3人の3D像が完成するというものでしたけどね。

pa++ernは作品こそ多かったものの、刺繍の数が多くなればなるほどTシャツの値段も上がってしまうので、実際にTシャツを購入する人は少なかったそうです。

高いもので100万円越えとか・・・(笑)


2010年には柳澤さんがハードウェア担当したNIKEのスニーカを使用した作品「NIKE MUSIC SHOE」が多くの賞を受賞しました。



スニーカのやわらかさをアピールして、靴を曲げたり叩いたりすると音が出るという作品で、広告とアートを高いレベルで両立させたことが評価されたそうです。


ここで2010年のPerfumeライブ@東京ドームの話題に及びます。

Rhizomatiksとして関わった作品としては、あ~ちゃんがレーザービームで風船を割るところが知られています。

制作にあたり数多くのドキュメントを残してあったので、メイキングムービーとして当時としてはボツとなってしまった色々な作品を見ることができました。

熱したニクロム線で巨大風船を割る実験をしているシーンではザック・リーバーマンさんも登場していました。


ここまでがPerfumeとRhizomatiksが絡むようになるまでのいきさつになります。

司会の畠中さんは次のような質問を投げかけていました。

「今をときめくPerfumeに関する作品であり、今や引く手あまたのRhizomatiksがICCに出展することを決めたきっかけは?」

真鍋さんは次のように答えていたと思います。

「ICCはメディアアートのコンテキスト。

各作品の解説を的確に書ける人(畠中さん)もいた。」

アートがお金にならない時代から関わってきたという恩もあるのでしょう。


あとは質疑応答のコーナーです。

中学3年生からの質問。

Q「ライゾマティクスにあこがれている。今から勉強しておいた方がいいこと、体験しておいた方がいいことは?」

比嘉さんの回答。

A「あきらめの悪さ。ちょっとやってダメ、ということもあるかもしれないけど、寝て起きたらできることもある。粘り強くやりぬくことが大事」

柳澤さんの回答。

A「表現したいことを実現する手段として技術を身につけている。元々美術大学出身だったけど、実現したいことがあって回路の勉強とかをした。」

要は、何かを一点集中で勉強したからアートが生まれるんじゃなくて、表現したいことありきで必要な技術を勉強していけばいい、ということですね。


確か畠中さんからの質問だったと思いますが、

「国内ではもうやりつくしたんじゃないですか?次は海外に目を向けていますか?」

に対する真鍋さんの回答。

「やりきった感はない。

日本から海外に発信するアートはまだあまりない。

可能性は求めたいと思っている。」

「海外の場合はクライアントからディレクションが多い。

アートではなくデザインになってしまっている。」

前に何かのインタビューで真鍋さんのコメントを見た気がしますが、海外では日本みたいに作品に対して見たり体験した人なりに感じ取ってもらえば良いというのではなく、必ずどういう意図で作品を作ったかという作者自体の解説が求められるそうです。

作ってみたから何かを感じ取ってくれ、というのは通じないのが海外なんですね。


最後に、斎藤さんが監修する表参道GYREで10/23から開催の「建築家にならなかった建築家たち」展を紹介してトーク第1部は終わりました。

「建築家にならなかった建築家たち」展
http://www.rbbtoday.com/article/2013/10/22/113035.html


第2部に続く。。。
FC2カウンター
プロフィール

浜松のうなぎ犬

Author:浜松のうなぎ犬
ライブに行ってアーティストを応援することが生きがいです。

カレンダー
09 | 2013/10 | 11
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
JavaScriptを勉強中!
Perfume Dancing Clock!
検索フォーム
最新コメント
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

RSSリンクの表示